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2013年3月28日木曜日

星を眺めて・心はここに@ヨガ



地球って本当に素敵な星です

先日、長い休暇をいただきまして新しいセラピーやヒーリングの勉強の為、
日本に滞在していました。

桜も見事に満開を見ることが出来ましたが、
暖かい日も多く、青空が広がっていました。

夜は、ウォーキングにでかけていたのですが、

ふっと、夜空を見上げると、香港ではみることのできない、、

たぶん、東京でもめずらしく、空に星がたくさん見えました。

ちょうど、大きな公園にいたので、周りは木々に囲まれて、

一瞬ここが東京であることをわすれてしまうような情景でした。

心の底から癒される瞬間。

私が住んでいる香港は、どこへ移動しようともコンクリートの地面、

所狭しと立ち並ぶビルの谷間に、申し訳程度の星が1つ2つ、

そして気のせいか輪郭がくっきりとは言い難いお月様。

そんな中で生活していると、地球ってこんな感じなんだっていう印象が

日々心の奥に染み渡っていくのですが、

まだまだ素敵すぎる星なんですね、地球って。 

夜空いっぱいに浮かぶ美しい星。 

本当に久しぶりに、そんなたくさんの星を見ていると、

これまた久し振りに「今」自分が目にしている光は、

どのくらい前にその星を出発したんだろうと思ったりします。 

空にある星を見ている今、私たちは過去を見ている。 

確かに、その光は(星にもよりますが)何万年も前にその星を出発し、

長い年月を経て私たちの目に届いているはず。 

もしも思いきり高性能な天体望遠鏡で、

その星を細部までくっきりと見ることができるなら、

私たちがその瞬間くっきりと見ているその星の姿は、

(星にもよりますが)何万年も前のその星の姿であって、

極端な話し、今はもう存在していないかも知れないわけです。

私たちが生まれるずっとずっと昔のそのまた昔、

気が遠くなるような遥か昔に、とっくにその星は消えてなく

なってしまっているのかも知れません。

 でも私たちは、その星がまだ存在している頃の姿を、

とてもくっきりと、いや、このくっきりというのは天体望遠鏡があればの

話しではありますが、とにかく見ることができるわけです。 

私たちは、今、過去を見ている。 

どこか神秘的でとても素敵な響きですが、

いかんせん理系な私はそんな美しい星空を見上げながらも、

いやちょっと待てよ、例えば、自分から50m離れた所に誰か、

仮にAさんがいたとして、そのAさんがゆっくりと1分30秒くらいかけて

歩いてきて、いま自分のところに到着したとする。

すると私たちは、1分半前、つまり過去に出発したAさんと、

今、出会ったことになる。 この場合、私たちは、

果たして過去と出会ったことになるのか。 

出発したのは過去。でも出会っているのは今。 

人と光とでは少しばかり話しが違うものの、

ヨガ的にこの二つを捉えてみると同じ類の出来事。 

そこには物事の変化があるだけで、実際には過去も未来もない

何かが常に変化し続けていて、私たちは「今」その瞬間、

それを受け取って感じている。
ただそれだけ。 

ヨガでも禅でも、よく心を今この瞬間に留めなさい、

未来でも過去でもなく、今この瞬間に! なんてことを言います。 


これを上の考え方で捉えると、私たちの心は、

本当は未来にも過去にも行くことなんてない。

常に心は今この瞬間にあって、ただ過去の記憶を知覚したり、

未来のイメージを知覚したりしているだけ。 

今この瞬間にある、何かしらの刺激を知覚しているだけ。 

それが外から感覚器官を通ってやってきた刺激なのか、

はたまた脳みその中で湧き起こってきた刺激なのかが違うだけ。

そんな風に、過去とか未来とかじゃなく、

刺激をすべて平等に捉えるとすると、

ヨガや禅でいうところの「本当の問題」は、

私たちの心が未来や過去に向かうことにあるのではなくて、

その刺激の受け取り方にある
ことが見えてきます。 

受け取った刺激に対して粘着的に固執していくのか、

はたまた激しく拒絶してしまうのか、あるいは、

それを今この瞬間の揺ぎ無い事実として受け止め、受け入れるか。 

ヨガは最後の感じ方を推奨するのですが、

それがなかなか頭で分かっていながらもできない。

ついつい前二つのような反応をしてしまうので、

便宜上、今この瞬間に心を留めなさいと説くわけです

今この瞬間にのみ心を留めると、

そこには執着や拒絶の入り込むことのできない状態が訪れます。


執着や拒絶は、心の中で描く未来や過去を住処とします。

今この瞬間には、執着や拒絶が入り込めないわけです。 

なので多くのヨガ講師や禅師は、今この瞬間に留まるよう促すのです。 

でも、本当の話、そのままじゃ生きていけないですよね。

 例えば私たちが横断歩道を歩いていたとして、

信号無視をして突進してくる車を避けるという場面。

この場合、私たちの脳の中では間違いなく過去の記憶が引き出され、

未来に起こりうることを避けようとしています。 

車が突進してきても、今この瞬間にのみ心を留め、

深く鼻から息を吸い込んであるがままにドカン。。 

なんてこと、少なくとも私は目指すべきゴールにはしたくないです。 

今この瞬間に留まることや、心を空っぽにすることで手にした

「すべてを受け入れる心」でもって、過去を感じ、未来を感じ、

それらの刺激をありのまま感じ、自然な反応を受け入れ、

そして車にはねられずに生きていく。 

今この瞬間受け取ったものが、外からやって来たものであろうが

 内から湧き起こったものであろうが、過去のものであろうが 

未来のものであろうが、まずそれを受け止め、受け入れ、

その上でよかれと思う判断を尽くしていく。 

それが私が目指すYOGAなのかな。。 

と、かなりややこしい展開になりつつも、

何となく勝手に腑に落ちた感がありますが・・

ということで、皆さまも素敵な星空と出会えますように。 

OM Shanti 

ぽちっと御願いします。